北海道地域医療研究会「第29回総会・定期研究会」開催のご案内

関係者各位

 

平素より大変お世話になっております。

北海道地域医療研究会 事務局です。

 

さて、当研究会では10月14日(土)13:00~16:00

『北海道の地域医療の今まで、これから 

 ~新しい時代の地域の保健・医療・介護・福祉を考える~』をテーマに

「北海道地域医療研究会 第29回総会・定期研究会」を開催する運びとなりました。

 

今回は、今年5月にコロナ禍が明けということもあり、多くの方に会場にお集まりいただき、今後の地域医療の推進について深く議論したいという思いから、オンライン配信は行わずに、会場のみの開催とさせていただきます。

 

また、特別記念講演といたしまして、鎌田 實先生にご講演をいただきますので、このコロナ禍の約3年間の思いも含めて、皆さんと議論を深めていきたいと思います。

ぜひ、ご参加ください。

 

詳細およびお申込みにつきましては、以下のご案内チラシのOQコードを読み込んでお申込みください

 

北海道地域医療研究会 第29回総会・定期研究会
定期研究会チラシ2023.png
PNGファイル 183.7 KB
以下のリンク先をクリックしてもお申し込み出来ます。
申込みフォームに入力してください。

◆第29回総会・定期研究会◆

○開催日時:令和5年10月14日(土)13:00~16:00

○場  所:札幌医療リハビリ専門学校9階大講堂

      住所:札幌市北区北6条西1丁目3-1(札幌駅東口から徒歩3分)

○対  象:北海道地域医療研究会会員及び医療・保健・福祉関係者

      地域医療に関心をお持ちの方 学生

○参 加 費: 無 料 

○交流会参加費:3,000円(学生1,000円)※参加希望者に別途案内

プログラム

◇12:30~13:30 受 付

◇13:00~13:20 総 会(会員のみ参加)

◇13:30~13:40 開会挨拶

           運営委員長 池田 千鶴

◇13:40~14:40 トークセッション

 進行:運営副委員長 一木 崇宏

テーマ:北海道地域医療研究会 最終章~ありがとう そして未来へ~

    行木 紘一(メッセージ) 前沢 政次氏  齋藤 有   池田 千鶴

    会場のみなさんもご一緒に

◇14:40~14:50 休憩

◇14:50~16:00 特別記念講演(一般公開) 

           座長:池田 千鶴

     テーマ 「地域で命を支える」~保健・医療・介護・子ども子育てについて~

        演者:鎌田 實 氏

        現在:諏訪中央病院名誉院長 日本チェルノブイリ連帯基金(JCF )顧問

           日本・イラク・メディカルネット(JIM-NET)代表 地域包括ケア

           研究所 所長まちだ丘の上病院名誉院長 東京医科歯科大学臨床教授 

           東海大学医学部客員教授 風に立つライオン基金評議員

◇16:00~16:10 閉会挨拶 一木 崇宏

◇17:00~18::30 懇親会(札幌駅近隣会場にて)※別途案内 

 

 ※チラシ内のQRコードを読み込んでお申込みください。

たくさんの皆様の参加をおまちしています。

※チラシをコピーまたはダウンロードしていただき拡散してください。

(事前承諾の必要はありません。)

オンラインシンポジウム2021

(Zoomウェビナーハイブリッド式会場入場入場可)

令和3年度 北海道地域医療研究会 第27回定期研究会

令和3年10月23日(土)13:00~16:00

 

 (参加無料 事前申込 先着500名まで)

第26回定期研究会 Zoomオンラインシンポジウム

会場:札幌医療リハビリ専門学校 9階大講堂

   住所:札幌市北区北6条西1丁目3-1

   電話:011-716-0555

 北海道地域医療研究会』2020年度 第26回定期研究会

 

このウェビナーに事前登録する:

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_FvflhABnRniKLtovQbJ5Nw

 

 

ご登録後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。

 

講演者へのご質問メールは、前日までにお送りください。

 

 ※ご質問の内容及びご質問が多い場合は、お答えできない場合がありますのでご了承ください。

 

Email:info.kitanoiryou@gmail.com

 

第1部 基調講演13:0014:00 (座長:池田委員長)

 

 公衆衛生医師 村松 司

 

 

演題「新型コロナウイルスの向き合い方を考える~「正しく怖がる」ために~」

 

 

 日本国内に「コロナ禍」という異常な状況が始まってから既に1年と9ヶ月が経過しました。この間、COVID-19についても多くの知見が得られ、ワクチン・治療薬の開発も進みました。一方で、変異株という新たな脅威にも晒され、また、インフォデミックとも言うべき真贋取り混ぜた多種多様な情報が国民に浴びせられ、一般の方々はもちろん、専門家や現場の担当職員でさえもそれらに対する対応に右往左往させられる状況となりました。

 COVID-19は、その向き合う相手によって多面性も持つ疾患であることが大きな特徴と言えます。具体的には、年齢層や基礎疾患の有無によって全く異なる致命率・重症化リスク、地域差、国家間の差、職種や業種による経済・生活ダメージの差異などを背景に国民どうしの分断が生まれ、一方が一方を国賊扱いし、また旧来の制度構築の不作為をあげつらい遺恨の対象とするような、到底「議論」とは呼べない扇動行為や、それにつられ医療や保健そのものを否定するコメントさえ、昨今のSNSなどでは見られるようになりました。

 社会における感染拡大対策の肝は「人を見たらコロナと思え」「そして自分もコロナと思え」「だから不用意に人に近づくな」が基本となります。しかしこのことがもともと社会におけるつながりが希薄である層に対して与える多大な影響を無視することはできません。

また、不幸にしてコロナ禍に巻き込まれた方に対する深刻な差別・偏見についても触れなければなりません。これらによりあらぬ噂が流され、心理的・物理的な(犯罪行為も含む)被害を受け、家業を畳んだり、住み慣れた街を去ることを余儀なくされた事例に当たることがあります。ときに人の生命さえ奪いかねない、差別や偏見は絶対に許されるものではありません。

現代社会における感染症対策の目標は、ただ感染症を制圧することではありません。インターネット時代特有のパニックや、無用の差別を避けつつ、死者や重症者だけでなく経済・生活・文化に対する被害をトータルで最小限にすることが求められています。COVID-19という疾患に対する「ゼロリスク」を求めれば、引き換えに失業・貧困・文化の衰退など、他の社会的リスクをより重いものにすることとなります。

対「コロナ禍」対策を進めていく中で、その方向性は、1,入院医療・外来医療の混乱や一般医療への影響の最小化、2,ハイリスク者集団への波及による死者・重症者増の回避、3,「コロナ」対策の副作用による国民生活・経済・文化活動への影響 の3つに収斂してきました。このことを踏まえ、「コロナ禍」に対しては目的意識を持った対策立案が必要であると考えます。

 

医療・保健に携わる者は、「コロナ対策」「感染対策」は最重要課題ではあるものの、あくまで「コロナ禍対策」という大きな枠から見れば「重要な一部分」に過ぎないことに、より自覚的であるべきだと考えるものであります

北海道地域医療研究会 シンポジウム(座長:山川副委員長、竹内委員)

第2部 シンポジウム講演①14:0014:20 

 

 独立行政法人国立病院機構 北海道医療センター 

救命救急部長 七戸 康夫

 

演題「危機に立ち向かうキーワード「地域を一つの病院として考える」

 感染症とは分断の疾患である。国と国を分断、世代を分断、職業を家族を分断、そもそも人と人とを分断する。我々はこの1年半、ウイルスとともにこの「分断」とも戦わざるを得なかった。

この分断は平時においても影のように我々の背後に忍び寄り息をひそめている。我々は救急医療の現場で常にこの状況に直面しているが、今回の分断は平時に隠されていたものが明らかに、否、個々の人間が心の中に隠し温めていた分断が明らかになっただけであると理解している。

しかしその中で一筋の光も明らかになった。昨年、高齢者施設で発生したクラスターへの支援を、札幌市医師会在宅診療協議会が中心となり担ってくれたのである。さらに第4波の流行時には、病床が逼迫し入院を要するが自宅療養を余儀なくされている患者さんの診療をしていただいたのである。入院待機ステーション、宿泊療養施設、入院医療機関の共同作業により多くの命が救われるという事を経験した。

実はこの在宅医療と救急医療の関係、3年前の胆振東部地震の際の医療活動に遡る。ブラックアウトに見舞われた札幌市内で、療養困難となった多くの在宅療養者を、通常医療を制限して救急医療施設が受け入れたことがきっかけであった。

 

COVID-19は多くの課題をわれわれに与え、医療体制のパラダイムシフトを余儀なくされたが、救急医療と在宅医療の変わらぬ関係を明らかにもさせたのである。普段想定していない事がいきなり可能にはならない。普段やっていることしかできない。感染症でも同じだった。

本日は北海道医療センターにおける診療体制のご紹介、重症例の治療戦略の変遷と最新のエビデンス、札幌市における診療体制の概略についてご紹介し、災害医療としての感染症パンデミックとの戦いについて述べる。

 

北海道地域医療研究会 シンポジウム

第2部 シンポジウム講演②14:2014:40 

 

 医療法人棕櫚の会 ホサナファミリークリニック

 

理事長・院長 一木崇宏

 

演題「高齢者施設における新型コロナウィルス感染症のクラスターの経験」

 

当院は訪問診療を専門としているクリニックで、個人宅、有料老人ホームなどの高

齢者住宅、特別養護老人ホームなどの訪問診療をおこなっています。

2020年からはじまった新型コロナウィルスの流行により、当院で訪問診療をしてい

3か所の高齢者施設3か所でクラスターを経験しました。その中で令和35

のクラスターは入院先も見つからず、施設で亡くなる方もおられましたので、その経

過について報告します。

 

(1)グループホームA(入居者6名)

令和212月に介護職員の発熱があり、PCR検査で陽性。一斉検査で入居者6人の

うち5人が陽性。5名入院。死亡者なし。

(2)有料老人ホームA(入居者13名)

令和32月に介護職員の発熱があり、PCR検査で陽性。その後の一斉検査で当院

担当の9名のうち2名の陽性が判明。2名とも入院となり、1名は入院先の病院で亡

くなり、1名は問題なく退院となった。

 

(3)有料老人ホームB(入居者30名)

令和35月に介護職員の発熱があり、PCR検査で陽性が判明。その後の一斉検査

で入居者4名も陽性が判明。

最終的に2階の入居者15名中10名陽性。入院5名。死亡3名(すべて施設内で死

亡)。

3階の入居者15名中1名陽性(症状なく、その後もPCR陰性のため偽陽性の疑い)。

 

死亡した3名のうち1名は亡くなる3日前に酸素投与でも酸素飽和度が90%を保てず、家族の希望もあり救急車を要請したが、搬送先が見つからず、そのまま不搬送となり、最終的に施設内で死亡となった。

北海道地域医療研究会 シンポジウム

第2部 シンポジウム講演②14:2014:40 

 

 医療法人棕櫚の会 ホサナファミリークリニック

 

理事長・院長 一木崇宏

 

演題「高齢者施設における新型コロナウィルス感染症のクラスターの経験」

 

当院は訪問診療を専門としているクリニックで、個人宅、有料老人ホームなどの高

齢者住宅、特別養護老人ホームなどの訪問診療をおこなっています。

2020年からはじまった新型コロナウィルスの流行により、当院で訪問診療をしてい

3か所の高齢者施設3か所でクラスターを経験しました。その中で令和35

のクラスターは入院先も見つからず、施設で亡くなる方もおられましたので、その経

過について報告します。

 

(1)グループホームA(入居者6名)

令和212月に介護職員の発熱があり、PCR検査で陽性。一斉検査で入居者6人の

うち5人が陽性。5名入院。死亡者なし。

(2)有料老人ホームA(入居者13名)

令和32月に介護職員の発熱があり、PCR検査で陽性。その後の一斉検査で当院

担当の9名のうち2名の陽性が判明。2名とも入院となり、1名は入院先の病院で亡

くなり、1名は問題なく退院となった。

 

(3)有料老人ホームB(入居者30名)

令和35月に介護職員の発熱があり、PCR検査で陽性が判明。その後の一斉検査

で入居者4名も陽性が判明。

最終的に2階の入居者15名中10名陽性。入院5名。死亡3名(すべて施設内で死

亡)。

3階の入居者15名中1名陽性(症状なく、その後もPCR陰性のため偽陽性の疑い)。

 

死亡した3名のうち1名は亡くなる3日前に酸素投与でも酸素飽和度が90%を保てず、家族の希望もあり救急車を要請したが、搬送先が見つからず、そのまま不搬送となり、最終的に施設内で死亡となった。

北海道地域医療研究会 シンポジウム

第2部 シンポジウム講演④14:4015:00 

社会医療法人禎心会                       道央在宅事業部 訪問看護統括副部長                          訪問看護ステーション禎心会東

今野 好江

演題「札幌COVIT19在宅医療チームとしての訪問看護の活動」

COVIT19が流行し始めた時から訪問看護ステーションが感染による事業停止となった場合動いたら良いのか?を話し合ってきた。20206月の時点でステーションが事業停止となった場合継続ケアの必要な利用者は他のステーションに引継ぎをしなくてはならないことを想定し、指示書の交付・契約の締結をどうすべきかを厚労省へ確認をするために全国訪問看護事業協へ報告し、団体として交渉に至った。

札幌も第4波でCOVIT19陽性患者が在宅療養をすることになった。520日に札幌市訪問看護ステーション協議会より在宅陽性者への訪問メンバーを募る連絡があった。札幌市COVIT19在宅医療チームとして医師と看護師と行政担当者、保健師が、Zoomで意見交換し実際にメンバー登録をして、陽性患者のところへ行く準備を始めた。

実際の活動前に、同じ地域で活動をしている栄町ファミリークリニックの中川院長よりお声掛けいただき、実際の動きについて話し合った。その話し合いを基に訪問看護の動きを示すフォローチャートを作った。訪問看護の役割は、食事がとれない・水分が取れない患者の点滴要員として訪問看護に行くこととなった。訪問業務には看護計画も必要であるため標準訪問看護計画を作成した。

526日中川医師より陽性患者の点滴の依頼があり、初めての訪問だったので中川医師、栄町ファミリークリニックの医師看護師チームが同行してくれたため、精神的支えとなった。そのおかげで、落ち着いて短時間でゴーグルとフェイスシールドをつけながら点滴を実施することができた。チームワークがこの難関を乗り越えられた要因であると考えている。また、問看護を登録した看護師は5月の段階で7名であり、グループLINEで情報交換をしながら実践した。

 

私が訪問したサービス付き高齢者住宅に入居している70歳代の呼吸器疾患を持つ方だった。HOTを導入され、デカドロンの内服を実施。とても心細い表情をされていたが15分以内で訪問を終了させなければならず、後ろ髪をひかれながら部屋を出る心苦しさを味わいながら3日間点滴に通った。最小限のケアをすることに慣れていない看護師・介護士はもっと何かすることはないのだろうかを探してしまう。この葛藤がさらに不安を煽る形となる。このまま亡くなったらどうしよう。入院できないまま亡くなるのは避けたい。との思いから2日目の訪問時の報告で早急の入院を考えたほうが良い旨を医師へ報告した。3日目には入院の依頼を中川医師から保健所へ連絡し、その日のうちに近くの病院に入院できた。これで私の陽性者への3日間の訪問は終わった。札幌における在宅COVIT19 陽性者の訪問看護について報告する。

『北海道地域医療研究会』2020年度 第26回定期研究会

 

このウェビナーに事前登録する:

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_jNkfifRtQlmpr5i57biW8A

 

 

ご登録後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。

 

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    講演者

 

〇 大友 宣 氏

  高齢者施設における新型コロナウイルス感染症 ~札幌での3つのクラスター対応の経験~

  (医療法人財団老蘇会 静明館診療所 医師)

            要旨:2020年4月と9月と11月に発生した高齢者施設における介護クラスターの事例に対応した。4月には未知の感染症であり、だれもがクラスターの対応に慣れていなかった。この老健の事例では介護崩壊の状態で多くの入居者が亡くなった。早期に対策本部を設置すること、介護崩壊を防ぐこと、在宅医は連携の要となることを学んだ。9月に発生した認知症グループホームの事例では、早期に対策本部が設置され十分な対応がなされ死亡者が出なかった。歩き回る認知症の方々の対応は困難であるが、重介護である方々は適切な個人防護具の使用を含む標準予防策で感染拡大を防ぐことができる。11月に発生した特養の事例では市内の感染者の急増により入院することが困難であったが、介護崩壊を防ぎ、デキサメタゾン投与、血栓症の予防などを行うことで死亡率を下げることができた。これから多くの地域でも介護クラスターが発生すると考えられ、備えが欠かせない。

 

医療法人財団老蘇会 静明館診療所

〒064-0914 札幌市中央区南14条西18丁目5-33

電話:011-215-5069

 

       

〇岸田 直樹 氏

  新型コロナウイルス感染症とその周辺 ~札幌市の流行から見えてくるもの~

 

  一般社団法人Sapporo Medical Academy代表理事

 /札幌市危機管理対策室 参与(感染症対策担当)

 /北海道大学医学院社会医学博士課程(数理モデル)

 /北海道科学大学薬学部 客員教授(臨床推論)

 

       要旨:“インフォデミック”という言葉があるように、新型コロナウイルスに関する情報が氾濫しています。確かな情報なのか不確かな情報なのか、その情報判断能力も、求められるレベルはとても高いと感染症医として感じます。そんな新型コロナウイルス感染症ですが、確かなこととしてさまざまなことが見えてきていることも間違いありません。ところが、そのような基本的な情報も実際には現場には思いのほか伝わっていないと感じることが沢山あります。また、高齢者施設に関しては、札幌で起こっているクラスタ発生などの流行の特徴とそこから見えてくる対策などを迅速に伝えたいと思っても、すべての高齢者施設がつながるようなそれを伝えるようなネットワークがありそうでないという状況に多々ぶつかります。本公演では、札幌市の特徴から見えてくる施設で気を付けるべきポイントやクラスタが発生した時のコロナ感染率、致死率の高さなど、実際にどのような状況となっていたかなどお伝えできればと思います。

E-mail: kiccy1975@gmail.com

SMA法人HP: http://kiccysma.wix.com/smaweb

twitter: https://twitter.com/kiccy7777

 

 〇高田 真美 氏

 

 病院全体の協力体制の重要性~北海道初のクラスター対応を経験して~

 

 北見赤十字病院感染管理室看護係長 /看護師/感染管理認定看護師)

 

     要旨:2020年2月、北海道初のCOVID-19クラスターが北見市で発生した。当院感染管理室では発生に備えて1月から準備を行っていた。しかし、多数の発生により受診や入院が集中したことで職員の混乱も大きく、全ての事柄について感染管理室への対応が求められた。対応限界となり、COVID-19対策本部が院内に設置された。設置により業務整理が行われ、役割が明確化し、病院全体の協力体制が構築された。また、問題の早期解決や職員の情報共有につながった。感染管理室は感染対策業務に専念できるようになった。

 パンデミックのような大規模感染症では、職員・患者の安全確保と病院機能を維持するために一部の職員だけが業務を担うのではなく、全職員が一丸となって対応する必要がある。また、医療資源の少ない地域においては特に、近隣の医療機関同士の連携(顔の見える関係作り)がとても重要であると再認識した。

 

所属・役職:北見赤十字病院感染管理室看護係長

       資格:看護師、感染管理認定看護師

 

 

第25回 令和元年度 総会・第25回定期研究会

「在宅医療!ゴチャまぜ!Do! だべ!サ!」

 日本在宅医療連合学会 第1回地域フォーラム

テーマ:~つながろう北の保健・医療・介護・福祉~

    『北海道地域医療介護 過去から未来へ 地域を耕してきた25年』

〇日 時:2019年9月14日(土) 
○場 所:札幌市教育文化会館 研修室301(3階)
〇対 象:北海道地域医療研究会会員及び医療・保健・介護・福祉関係者
     地域医療に関心をお持ちの方・学生
〇参加費:本研究会のみの場合⇒会員:無料 非会員:1,000円 学生:無料

                    ※当日入会可(入会金1,000円)

◇10:30 セミナー受付開始

◇11:00~12:00 ブラッシュアップセミナー 

    演題『つたえる・つながる・つくる -地域で支える認知症連携-』

              砂川市立病院 認知症疾患医療センター 
                   センター長 内海 久美子 氏 

◇12:20 シンポジウム受付開始

 

◇13:10~15:20 シンポジウム

 

◇12:30~13:00 総会(会員受付12:00~)

 

  『北海道地域医療介護 過去から未来へ 地域を耕してきた25年』

 

 ①『北海道地域医療研究会 地域を耕してきた25年~過去から未来へ~』
          医療法人三意会ホームケアクリニックあづま
                         介護療養型老人保健施設あづまの里
                                   理事長  池田 千鶴 氏
 ②『地域医療の継続性を守るために』
     医療法人社団棕櫚の会 ホサナファミリークリニック
         院  長 一木 崇宏 氏(前むかわ町穂別国保診療所所長)
       
 ③『訪問看護師が地域を耕し続けて気づいたこと』
          訪問看護ステーションかしわのもり
               統括所長 松山 なつむ 氏

 ④『地域における保健・医療・福祉の現状と将来に向けて』
               和寒町長 奥山 盛 氏

◇15:30~17:10 ポスターセッション

◇17:10~17:20 まとめ・閉会

 

第24回 平成30年度 総会・定期研究会(2018)

日時:平成30年10月20日(土曜日)

会場:札幌医療リハビリ専門学校 9階大講堂

テーマ「つながろう北の保健・医療・介護・福祉 ~『障がいと共に地域で暮らす』を支える多職種連携~」

 

〇ブラッシュアップセミナー

「当事者活動を中心とした地域精神医療の展開」

医療法人薪水 浦河ひがし町診療所 院長 川村 敏明氏

 

〇シンポジウム 「障がいと共に地域で暮らす」

『様似スペシャル』

社会福祉法人 静内ペテカリ 作業療法士 佐藤 知哉氏

共同演者:子育てサポートあいあい 代表 中村 晶子氏

 

『ALS患者の在宅支援体制』

日本ALS協会理事・北海道難病連理事・北海道障がい者施策推進審議会委員 深瀬 和文氏

 

『共生型サービスのいま~住み慣れた町で、普通に暮らす~』

株式会社ライズリング 代表取締役 渡邉 譲氏

 

〇ポスターセッション

第23回 平成29年度 総会・定期研究会(2017)

日時:平成29年10月21日(土曜日)

会場:札幌医療リハビリ専門学校 9階大講堂

テーマ「つながろう北の保健・医療・福祉 ~ 認知症ケア 途切れないケア すき間を埋める多職種連携~」

 

○ブラッシュアップセミナー

「地域で見守る認知症」~砂川での取り組み~

砂川市立病院 認知症疾患医療センター 精神保健福祉士 大辻 誠司氏

 

○シンポジウム

「ユマニチュードの実践報告」~シミュレーション教育に取り入れて~

医療法人社団豊生会 東苗穂病院 看護師 人工透析室師長 小林 洋子氏

 

「認知症地域支援推進員の活動を通して見えた事」

苫小牧市南地域包括支援センター 管理者 認知症地域支援推進員 桃井 直樹氏

 

「ともに生活をしている皆さんが教えてくれたこと」

グループホームこもれびの家 ホーム長 寺澤 道恵氏

 

「介護者の立場から」

公益社団法人 認知症の人と家族会 北海道支部 事務局長 西村 敏子氏

 

○ポスターセッション

第22回 平成28年度 総会・定期研究会(2016)

日時:平成28年11月19日(土曜日)

会場:札幌医療リハビリ専門学校 9階大講堂

テーマー「つながろう北の保健・医療・福祉~在宅ケアを支える多職種連携」

 

○ブラッシュアップセミナー

「地域包括ケアについて、国が考えていること・地域で考えていくこと」

  北海道保健福祉部地域医療局長 大竹 雄二氏

 

○シンポジウム

「つながろう北の保健・医療・福祉~在宅ケアを支える多職種連携~」

 シンポジスト

有限会社ネオメディカル 訪問看護ステーション タオ 

  看護師 澁谷 順子氏

医療法人 北海道家庭医療学センター 栄町ファミリークリニック 

  理学療法士 小野 俊也氏

医療法人 はるにれ はるにれ居宅介護支援事業所 

  介護支援専門員 渡邊 由果氏

足寄町社会福祉協議会 足寄町高齢者等複合施設 副施設長兼業務管理者

  介護福祉士 井澤 靖子氏

 

○ポスターセッション

第21回 平成27年度総会・定期研究会(2015)

テーマ 「つながろう北の保健・医療・福祉〜口から食べるを支える多職種連携」

〇日時:平成271114日(土曜)午前11時~午後530分

〇場所:札幌医療リハビリ専門学校9階 大講堂(札幌市北区北6条西1丁目3-1

プログラム

ブラッシュアップセミナー

「人生の最終段階における意思決定とその支援

  「食べられなくなったらどうするか」をどう話しあうか

    講師:阿部泰之氏 (旭川医科大学病院緩和ケア診療部)

◇基調報告・総会  

◇シンポジウム 

「つながろう北の保健・医療・福祉〜口から食べるを支える多職種連携」

シンポジスト

           「食といのち~口から食べるということ~」

          ・時計台記念病院消化器科センター・緩和ケア内科 医師 児玉佳之氏

           「訪問歯科診療を通じて感じた地域の多職種連携の必要性

                                食べられる口づくりを目指して」  

   ・松浦歯科医院 院長 松浦信一氏

「在宅で行う嚥下リハビリテーション

              ~実は3食の食事がリハビリテーション!?~」 

・医療法人秀友会 在宅リハビリテーション部 言語聴覚士 大澤真理氏

「噛む、飲み込むことが困難な方への食事づくり工夫」

           ・特別養護老人ホーム 暢寿園 管理栄養士 福士かずえ氏

◇ポスターセッション

第20回 平成26年度総会・定期研究会(2014)

つながろう北の保健・医療・福祉

 ~“地域力”をたかめる多職種連携~

日時:平成26年11月15日(土) 場所:札幌医療リハビリ専門学校             

☆ブラッシュアップセミナー                                                                    

「寿都町におけるコミュニテイ・ケアのノウハウ」                      

     講師:中川 貴史 氏  (寿都町立寿都診療所)               

☆基調報告・総会          

☆シンポジウム                

  「地域力をたかめる多職種連携」         

  シンポジスト      

  ・ケア・カフェあさひかわ 代表 阿部 泰之氏(旭川医大緩和ケア科)         

  ・「西十勝地域の輪」 代表 佐々木 政人氏 (前田クリニック )        

  ・キャンナス釧路  代表 竹内 美妃氏(国際緊急援助隊登録看護師)   

 ☆ポスター発表 

第19回 平成25年度総会・定期研究会(2013)

つながろう北の保健・医療・福祉

~終末期の生活を支える多職種連携~

平成25年10月26日(土) TPKガーデンシティ札幌 きょうさいサロン

・ブラッシュアップセミナー

「口から食べる‷食と健康支援ネットワーク‴の取り組みから」

・基調報告・総会

・シンポジウム

「終末期の生活を支える多職種連携」

座長 池田 千鶴氏(運営委員会副委員長)

       鈴木 英樹氏(運営委員)

シンポジスト

       坂本 仁氏 (坂本医院 院長)

       松山 なつむ氏(訪問看護ステーション かしわのもり 所長)

       内藤 麻生氏(訪問看護ステーション つぼみ 所長)

       高田 康範氏(足寄町役場 福祉課 参事)

・ポスター発表

第18回 平成24年度総会・定期研究会(2012)

つながろう北の保健・医療・福祉

~いのちを支え、いのちを守る~

平成24年11月10日(土) TKPガーデンシティ札幌 きょうさいサロン

・ブラッシュアップセミナー

「スピリチュアルペイン~終末期患者・家族の苦しみに寄り添う」

講師:山田 康介氏(更別村国民健康保険診療所 所長)

・基調報告・総会

・基調講演

「原発事故による放射能汚染、被ばくの現状」

講師:西尾 正道氏(国立病院機構北海道がんセンター 院長)

・ポスターセッション

これまでの定期研究会